StatCounterで見る!
国別モニター解像度シェアを考察
目次
前回のブログでは、StatCounterで得られる情報について解説をしてきました。
今回は国別で見る、モニター解像度のシェアについて掘り下げてみようと思います。
実は、国によってモニター解像度の主流は大きく異なっています。
今回もStatCounterのデータをもとに紹介していきます。
主なモニター解像度の種類
モニターの解像度は「横に並んだドット数×縦に並んだドット数」の数字で示されることが一般的です。
例えば、解像度が「1920×1080」と表示されている場合は、横に1920個、縦に1080個のドットが並んでいることになります。
以下に、モニターにおける主な解像度をご紹介します。
- 8K(7680×4320)
- 4K(3840×2160)
- WQHD(2560×1440)
- フルHD(1920×1080)
- WXGA++(1600×900)
- HD(1280×720) など
現在では1920×1080の解像度での表示が可能で、横と縦の比率(アスペクト比)が16:9となる「フルHD(フルハイビジョン)」のモニターが主流です。
また、近年はさらに解像度を上げた4Kや8K対応のモニターも増えてきています。
StatCounterでわかること
StatCounterでは、世界中のデスクトップ画面解像度のシェア率を、以下の条件で確認できます。
- 地域: 世界、大陸、国
- 期間: 過去12か月、過去数年
これにより、特定の国における画面解像度のトレンドを把握できるのです。

日本の画面解像度シェア:フルHDが主流である理由
StatCounterのデータによると、日本では1920×1080(フルHD)の解像度が最も高いシェアを占めています。この背景には、以下の要因が考えられます。
家電製品の進化
日本の家電メーカーは、高品質なディスプレイの開発に力を入れてきました
そのため、消費者は比較的安価に高品質なフルHDディスプレイを入手できます。
デジタルコンテンツの普及
日本は、アニメ、映画、ゲームなどのデジタルコンテンツが非常に盛んです。
これらのコンテンツは、高解像度で視聴することでより美しい映像を楽しめるため、フルHDディスプレイの需要が高いと考えられます。
インターネット環境の整備
日本は、高速なインターネット環境が整備されており、高解像度の動画コンテンツもストレスなく視聴できます。
これにより、フルHDディスプレイの利用が促進されていると考えられます。
日本以外の国ではどうなるでしょうか?比較してみましょう。

これはインドのモニター解像度シェアを表すグラフです。
日本とは異なり、1366×768がシェア1位となっています。
インドの画面解像度シェア:1366×768が主流である理由
1366×768は、低価格帯のノートPCに多く採用されている解像度です。
これにより、インドでは低価格帯のPCが主流であることが伺えます。
これは、経済状況やインフラ整備の状況などが影響していると考えられ、インターネットの普及がまだ進行中の地域に於いては、高解像度ディスプレイへのニーズがまだ低い可能性があります。
国別の画面解像度比較
日本、インド以外にも、国によって画面解像度の普及状況は大きく異なります。
先進国
アメリカやヨーロッパなどの先進国では、1920×1080 (Full HD) 以上の高解像度ディスプレイのシェアが高い傾向があります。
これは、経済状況や技術普及の進展が影響していると考えられます。
アジア諸国
中国やインドネシアなどのアジア諸国では、1366×768や1920×1080の解像度が主流ですが、国によって普及状況は異なります。
アフリカ諸国
アフリカ諸国では、低解像度のディスプレイのシェアがまだ高い傾向があります。
これは、経済状況やインフラ整備の遅れが影響していると考えられます。
まとめ
世界に目を向けると、私たちが普段使っているパソコンの画面解像度も、国によって大きく違うことが分かりました。
ターゲットとする国や地域の解像度シェアを把握し、最適なWebサイトを制作することが重要ですね。StatCounterなどのツールを活用し、常に最新の情報をチェックすることが必要といえます。