Core Web Vitalsとは?
Webサイト速度改善の具体策も紹介!

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Core Web Vitalsとは?Webサイト速度改善の具体策も紹介!


「Webサイトがなかなか表示されない…」
「クリックしたのに、次のページに移動するまで時間がかかる…」
このような経験、皆さんもあるのではないでしょうか?
Webサイトの表示速度は、単なるユーザーのイライラの原因に留まらず、ビジネスにとって非常に重要な要素となっています。

Googleは、Webサイトの表示速度や安定性に関する指標「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」をSEOの評価基準の一つとしています。
今回は、Webサイトの表示速度がなぜ重要なのか、そしてCore Web Vitalsとは何か、すぐに実践できる具体的な改善策までをシェアしていきます!

1. なぜWebサイトの表示速度が重要なのか?

表示されるのが少し遅くても、内容が良ければ見てくれるはず!そう思われるかもしれません。
しかし、実際は、ほんのわずかな表示の遅れが大きな機会損失に繋がる可能性があります。

① ユーザーの離脱を防ぐ

総務省の調査や様々な統計データによると、Webサイトの表示に3秒以上かかると、約50%のユーザーがその場で離脱してしまうと言われています。
現代のユーザーは非常にせっかちです。待たされることにストレスを感じやすく、すぐに他のサイトへ移ってしまいます。
せっかく興味を持って訪れてくれたお客様を、表示速度のせいで逃してしまうのは非常にもったいないことです。

② SEO(検索エンジン最適化)に有利

Googleは、「ユーザーにとって使いやすいWebサイト」を高く評価し、検索結果の上位に表示させる傾向があります。
表示速度が速いWebサイトは、ユーザー体験が良いと判断され、SEO評価にも良い影響を与えます。
Core Web Vitalsも、まさにそのための重要な指標として導入されました。

③ コンバージョン率(成約率)の向上

表示速度が速いサイトは、ユーザーがストレスなく情報を閲覧し、問い合わせや購入といった次の行動に移りやすくなります。
スムーズな体験は、最終的なコンバージョン率の向上に直結します。

2. Googleが重要視する「Core Web Vitals」とは?

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは、Googleが提唱する「Webサイトの健全性」を示す3つの主要な指標です。
これらは、ユーザーがWebサイトを訪問した際の「読み込み」「操作性」「視覚的な安定性」という3つの体験を評価します。

① LCP (Largest Contentful Paint):表示速度の指標

  • 何を見るのか?:ページ内で最も大きなコンテンツ(画像やテキストブロックなど)が表示されるまでの時間。
  • なぜ重要?:ユーザーが「ページが読み込まれた」と感じるまでの時間なので、Webサイトがどれだけ早くコンテンツを見せられているかを測ります。
  • 目標値:2.5秒以内

② FID (First Input Delay):操作性の指標

  • 何を見るのか?:ユーザーが初めて操作(ボタンのクリック、リンクのタップなど)をしてから、ブラウザがその操作に反応するまでの時間。
  • なぜ重要?:ユーザーが「このボタンを押せるかな?」と操作しようとした時に、すぐに反応が返ってくるかどうかが、サイトの操作感に大きく影響します。
  • 目標値:100ミリ秒以内

③ CLS (Cumulative Layout Shift):視覚的安定性の指標

  • 何を見るのか?:ページが表示される過程で、コンテンツがズレたり動いたりする度合い。
  • なぜ重要?:ページを読んでいる途中で広告が突然割り込んできたり、ボタンが移動したりすると、ユーザーは誤ってクリックしてしまったり、非常にストレスを感じます。これがないかどうかが重要です。
  • 目標値:0.1以内

これらの指標は、Google Search Console(グーグルサーチコンソール)やPageSpeed Insights(ページスピードインサイト)などの無料ツールで確認することができます。

3. 初心者でもできる!Core Web Vitals改善の具体的な対策

Core Web Vitalsの改善には、すぐにでも取り組める対策がたくさんあります。

対策1:画像の最適化(LCP・CLS改善に効果的)

Webサイトの表示速度を遅くする最大の原因の一つが「画像」です。

画像ファイルのサイズを小さくする

  • 圧縮ツールを使う: TinyPNGやSquooshなどの無料ツールで、画質を保ちつつファイルサイズを大幅に削減できます。
  • 適切なフォーマットを選ぶ: 写真はJPEG、ロゴやイラストはPNG、動きのある画像はGIFなど、用途に合ったフォーマットを選びましょう。
  • 次世代フォーマットの利用: WebP(ウェッピー)など、より軽量で高品質な画像フォーマットへの変換も検討しましょう。

画像の遅延読み込み(Lazy Load)を設定する

  • Webサイトが表示された際に、画面に表示されている画像だけを先に読み込み、スクロールしないと見えない部分は後から読み込む設定です。これにより、初期表示速度が大幅に改善されます。WordPressなどのCMSではプラグインで簡単に設定できます。

画像のサイズ指定を明確にする

  • HTMLやCSSで画像のwidth(幅)とheight(高さ)を正確に指定することで、画像読み込み時にレイアウトがズレる(CLSの発生)のを防ぎます。

対策2:Webフォントの最適化(LCP・CLS改善に効果的)

Google FontsのようなWebフォントはデザイン性を高めますが、読み込みに時間がかかると表示が遅くなったり、テキストがガタついたりする原因になります。

必要なフォントのみ使用する

  • 使わない文字セット(例:日本語サイトなのに全ての言語セットを読み込む)は避けましょう。デザインの段階から、あまり多くのフォントを使わないことを意識しましょう。

フォントの表示方法を最適化する

  • CSSのfont-displayプロパティ(swapなど)を使用することで、Webフォントが読み込まれるまで代替フォントを表示させ、CLSを防ぐことができます。

対策3:サーバー環境を見直す

根本的な表示速度の改善には、Webサイトが置かれているサーバーの性能も重要です。

高速なサーバーを選ぶ

  • 安価な共有サーバーではなく、表示速度に定評のあるレンタルサーバーや、より高性能なサーバープランへの移行を検討しましょう。

CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の利用

  • ユーザーに最も近いサーバーからコンテンツを配信する仕組みで、特に画像や動画が多いサイトで効果を発揮します。

4. 改善状況の確認と継続的な取り組み

改善策を実施したら、必ずその効果を確認しましょう。

  • Google Search Console: 「ウェブに関する主な指標」レポートで、Core Web Vitalsの評価が「良好」になっているかを確認します。
  • PageSpeed Insights: 各ページのURLを入力して、リアルタイムのパフォーマンススコアと具体的な改善提案をチェックします。

Webサイトの表示速度改善は、一度やれば終わりではありません。
コンテンツを追加したり、デザインを変更したりするたびに、速度が低下する可能性もあります。
定期的にパフォーマンスをチェックし、継続的に改善に取り組むことが重要です。

まとめ:速度改善は「おもてなし」の心

Webサイトの表示速度改善は、単なる技術的な課題ではなく、訪問してくれたユーザーに対する「おもてなし」の心に通じます。
ユーザーがストレスなく、快適に情報を得られるWebサイトは、結果として信頼を得て、ビジネスの成果へと繋がります。

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