「保護されていない通信」の表記を解消
する方法は? SSLのメリットも解説!
目次
ホームページのURL欄に「保護されていない通信」と表示されていると、「何か危険なのでは?」と不安になりますよね。実はこの表示は、SSL(TLS)による通信の暗号化と深く関係しています。
本記事では、「保護されていない通信」と表示される原因と、SSL化のメリット、WordPressでの解消手順、2026年に押さえておきたい注意点を解説します。ぜひ最後までご覧ください。
「保護されていない通信」と表示される原因
URLが「http」のままになっている
原因は、サイトのURLが「http://」で始まる、暗号化されていない通信のままになっていることです。Chromeでは、URLがhttpの場合に、アドレスバーに「保護されていない通信」と表示されます。 この表示は、「通信が暗号化されていない」ことを示すものです。
表示が強化されてきた経緯
Google Chromeの警告は、段階的に強まってきました。
- 2017年10月:お問い合わせフォームや検索フォームなどに入力を始めた際に、「保護されていない通信」と表示
- 2018年7月(Chrome 68):SSLで暗号化されていない(httpで始まる)すべてのページに表示
さらに、Googleは2025年10月に、新たな変更を発表しました。2026年10月のChrome 154から、「常に安全な接続を使用」の設定を、既定で有効にする予定です。HTTPSに対応していない公開サイトへ最初にアクセスする際に、ユーザーの許可を求めるようになります。 警告は、ユーザーが無視して進むこともできます。社内ネットワークなど、プライベートなサイトは対象外です。 SSL化していないサイトは、読者が開く前の段階で、離脱してしまう可能性が高まります。
SSL/TLSとは?
httpsの「s」は、Secure(安全)の頭文字です。通信の内容が暗号化され、第三者に読み取られたり、改ざんされたりするのを防ぎます。見分け方は、URLが「http://」で始まるか、「https://」で始まるかです。
なお、現在、実際に使われている暗号化の仕組みは「TLS」で、SSLはその前身にあたります。ただし、業界では今でも慣習的に「SSL証明書」「SSL化」という言葉が使われています。 本記事でも、一般的な呼び方に合わせて「SSL化」と表記します。
SSL化のメリット
- 通信内容の保護: フォームに入力した情報やログイン情報などが、通信中に傍受されにくくなります。また、送信したデータが改ざんされないことも保証されます。
- 警告表示の回避: 「保護されていない通信」の表示がなくなり、読者に安心感を与えられます。
- 検索エンジンの推奨: Googleは2014年に、HTTPSを検索のランキングシグナルとして使うと発表しました。当時は、ウェイトが非常に小さいシグナルとされていました。 また、2015年には、HTTPページに対応するHTTPSページがある場合、HTTPSを優先してインデックスに登録する方針を示しています。
SSLでできないこと
SSL化は、通信の暗号化です。サイトのサーバーへの不正アクセスや、ウイルス感染を防ぐものではありません。SSL化は、サイトのセキュリティ対策の一部と考えましょう。
「保護されていない通信」の表記を解消する手順
ここでは、WordPressで作られたサイトの例を紹介します。
手順1:SSL証明書を用意する
証明書は、有料のものと無料のものがあります。レンタルサーバーによっては、無料のSSLが利用できる場合があります。契約中のサーバーの案内をご確認ください。
手順2:サーバーでSSLを設定する
サーバーの管理画面で、証明書を設定し、サイト全体をhttpsで表示する「常時SSL化」を有効にします。
手順3:WordPressのアドレスを変更する
ダッシュボードの「設定」→「一般」を開き、「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」を、「http://」から「https://」に修正します。
手順4:httpからhttpsへのリダイレクトを設定する
httpでアクセスしても、httpsのページに自動で移動するよう、301リダイレクトを設定します。あわせて、サイト内のリンクや、canonicalタグ、サイトマップのURLも、httpsに更新します。Google Search Consoleに、httpsのサイトを登録しておくと安心です。
手順5:表示を確認する
ページを開いて、警告が消えているかを確認します。画像やスクリプトなどに、httpのURLが残っていると、ページの一部が保護されない状態になる場合があります。見つかったら、httpsに修正しましょう。
2026年の注意点:SSL証明書の有効期間が短くなります
証明書の有効期間は、CA/Browser Forumの決定により、セキュリティ強化を目的に、段階的に短縮されることになりました。 スケジュールは、次のとおりです。
- 2026年3月15日以降:最大200日(それまでは398日)
- 2027年3月15日以降:最大100日
- 2029年3月15日以降:最大47日
そのため、「年に1回更新すればよい」という運用では、対応しにくくなります。更新を忘れて証明書が失効すると、ブラウザーに警告が表示されてしまいます。自動更新に対応したサービスを選ぶ、または更新の担当者と時期を明確にしておくなど、運用を見直しましょう。
まとめ:SSL対応で、安心して見られるホームページに
「保護されていない通信」の表示は、サイトがSSL化されていないことが原因です。2026年10月には、Chromeでの警告が強化される予定で、SSL化はますます欠かせなくなっています。導入後も、証明書の更新管理など、継続した運用が必要です。
SSL化の設定や、証明書の運用についてお困りの方はぜひご相談ください。