Photoshopの新機能「空を置き換え」とは？
曇り空を晴れ空に、昼空を夕焼け空に
Photoshopは現在までにバージョンアップを繰り返し、新たな機能がいくつか加わったり、機能性が改善されたりしてきました。
2020年10月にもバージョンアップが行われ、特に注目を集めた新機能が「ニューラルフィルター」と「空を置き換え」です。
本記事では新機能の「空を置き換え」とはどのような機能で、どのような場面で活躍するのかについて説明していきます。
画像編集に興味のある方はぜひご覧ください。
「空を置き換え」はどのような機能？
Photoshopの「空を置き換え」は、写真に写る空を簡単に編集できる機能です。
例えば曇り空を晴れ空にしたり、昼の空を夕焼け空にしたりすることができます。
画像に不自然さはなく、かなりナチュラルに置き換えが可能です。
Photoshop内には最初からいくつか空の画像が用意されていて、それらの画像から選んで置き換えることが可能ですし、自分の持っている空の画像を使うこともできます。
これまでも空を置き換えることはできましたが、時間と手間がかかっていました。
バージョンアップされ、人工知能Adobe Senseiが空を認識しほかの空に簡単に置き換えられるようになりました。
「空を置き換え」の注意点
どのような写真の場合も「空を置き換え」を使えるわけではありません。
写真によっては使えない場合もあります。
例えば次のようなときです。
- そもそも空の部分がない
- 写真の中で空の範囲が狭い
新しく空を追加することはできないので、そもそも空のない部分に「空を置き換え」は使えません。
また空を隠すような障害物が多く、空の範囲が狭いときも空として認識されません。
例えば森の中で撮った写真で、木々で空が隠れているような場合です。
「空を置き換え」を適用できないときは、手作業で範囲を選択して置き換えることになります。
ちなみに実際の写真だけでなく、イラストへの適用は可能です。
あまりにも現実離れした空の場合は難しいかも知れませんが、一般的な空の写った画像であれば空を置き換えることができます。
「空を置き換え」の使い道
「空を置き換え」はどのようなときに使えるでしょうか？
例えば次のようなときです。
- 曇り空を晴れ空にして明るい写真にしたい
- 写真の季節を変えたい
- 青空を夕焼けや星空にしてドラマチックに
ほかにもあらゆる使い道が思い浮かぶのではないでしょうか？
空が原因でイマイチな写真・画像になっている場合は、簡単に解決できそうです。
参考デモ
それでは、少しやってみましょう！例えば
この画像が「元画像」になります。
操作方法
「編集」→「空の置き換え」の操作でダイアログが出現します。
「空を置き換え」ダイアログで、次のオプションを設定できます。
エッジをシフト：空と元の画像との境界の開始位置を指定します。
エッジをフェード：エッジに沿って空画像から元の写真へのフェードまたはぼかしの度合いを設定します。
明るさ：空の明るさを調整します。
色温度：色温度を暖色寄りまたは寒色寄りに調整します。
拡大・縮小：空の画像のサイズを変更します。
反転：空の画像を水平方向に反転します。
照明モード：調整に使用する描画モードを指定します。
照明の調整：空とブレンドする元画像を明るくしたり暗くしたりする不透明度スライダーです。0 に設定すると、調整は行われません。
カラー調整：前景と空のカラーの調和の強さを指定する不透明度スライダーです。0 に設定すると、調整は行われません。
出力：画像に対する変更を新規レイヤー（空を置き換えグループ）またはレイヤーを複製（単一の統合されたレイヤー）のどちらに配置するかを選択できます。
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/using/replace-sky.html
そこでササッと、操作すると以下のようなイメージを数分の作業で得ることができます。
よく見ると、空だけでなく、山や畑の色も微妙に変えてきてますね。
すごいぞAdobe Sensei！
まとめ：自由自在に空模様を変更できる「空を置き換え」
本記事では2020年10月にPhotoshopに追加された機能「空を置き換え」を紹介しました。
簡単な操作で雨空を晴れ空にしたり、昼空を夕焼け空にしたりできる便利な機能です。
写真の空を明るくしてポジティブな印象を演出したいときに、特に活躍しそうな機能ですね。
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