デザイナーとして磨くべきは
相手の意図を汲み取る力!
デザイナーとして磨くべきスキルは何でしょう?
センス?デザイン力?流行を読む力?
確かに、あるに越したことはないのですが「磨くべき」とまでは言い切れません。
なぜならそれらは「個性」や「好み」であるからです。
クライアントの意図を汲む
「なんか違うんだよな」「もっといい感じにして!」などとクライアントから言われてしまった場合、
クライアントの意図を理解していないことが原因かもしれません。
その意図を汲む力こそ、webデザイナーとして必須であり磨くべき力ではないかと思います。
クライアントが「何を誰にどう伝えたいのか」そして、受け取った人が「それをどう感じるのか」
という2つの目線を大事にして制作をしなければ、クライアントが求めていることとズレが生じてしまいます。
例え与えられた情報が少なくとも、相手の意図を汲み取り形にしていくのがデザイナーの仕事です。
優れたデザインならAIが、流行りのデザインならそのテイストが得意な人がやってくれるでしょう。
それよりも何よりも、まずは相手の意図を汲み取ることがデザイン制作の第一歩なのではないでしょうか。
具体的にどういうことなのか、例を挙げてみようと思います。
何を伝えたいのか
笑顔がステキな社員がいる、明るい会社の新卒採用ページの作成依頼があるとします。
クライアントから支給された画像はこの3つです。
新卒採用ですから、学生向けなことはわかります。企業HPを見れば、その会社のイメージカラーやコンセプト、企業理念、サービス内容も把握できるでしょう。
理系なのか文系なのか、どんな学生を求めているのか等、自分で調べられることはたくさんあります。
ここまでは誰でも行っているかと思います。
支給された画像はどうでしょう?3枚全てを使用する場合、何か違和感はありませんか?
デザインに取り掛かるとき、写真をそのまま使っている人もいるでしょう。(私もそうでした)
支給されたからといってデザインにピッタリか、よく確認する必要があります。
「笑顔がステキな社員がいる、明るい会社」の新卒採用ページなのに、真ん中の男性の写真は暗く感じませんか?キャッチコピーとの相性はどうでしょうか?伝わり方は?
写真の見せ方一つで印象やキャッチコピーの訴求力は大きく変わります。
支給された素材も、デザインや相手の意図と相違を感じる場合は手を加え、より良いものにする必要があります。
こうした小さな気付きが相手の意図を汲むということになるのではないでしょうか?
真ん中の男性の写真のみ、全体的に明るくしてみました。クライアントが伝えたい「笑顔がステキな社員がいる、明るい会社」を違和感なく表現できていると思います。
まとめ
いくら自分が良いデザインだ、と思っても人には好みがあり全員が同じことはあり得ません。
そんな中選ばれるためには、相手の意図を汲み取ったアウトプットに注力することが必要といえます。
クライアントが何を求めているのか、それを叶えるために何をどうすれば良いのか、一つずつズレを調整しながら形にするのがデザイナーの磨くべき力なのではないでしょうか。