デザインと同じくらい大切?
Webサイトの「導線設計」とは
目次
Webサイトを制作・リニューアルする際、多くの人がまず注目するのが「デザイン」です。
「オシャレなサイトにしたい」「トレンドの見た目にしたい」など、見た目の良さに目が行きがちですよね。しかし、実はデザインと同程度に大切なのが『導線設計』と言われています。
今回は、「導線設計とは何か?」「なぜ重要なのか?」「どう設計すればよいのか?」についてシェアしていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
導線設計とは?
「導線(どうせん)」という言葉は、もともと人やモノの流れを表す建築・店舗設計の用語です。
たとえば、スーパーで「入り口から惣菜売り場、レジまでのスムーズな流れ」を設計することが導線設計です。
Webサイトにおける導線設計とは、ユーザーが目的を達成するために、サイト内をどのように移動(遷移)するか、その流れを計画・設計することを指します。
たとえば、以下のような「ユーザーの行動の流れ」が導線です:
- トップページ → サービス紹介ページ → お問い合わせフォーム
- ブログ記事 → 関連記事 → 資料請求ページ
- 商品一覧ページ → 商品詳細ページ → カート → 購入完了
ユーザーが迷わず行動できるように、あらかじめそのルートを設計しておくことが、導線設計なのです。
なぜ導線設計が重要なのか?
導線設計が不十分なサイトは、ユーザーが「どこに何があるのか分からない」「次に何をすればいいのか分からない」という状態に陥ります。
結果として、すぐに離脱されてしまい、成果につながらないのです。
一方、しっかりと導線が設計されているサイトでは、ユーザーが自然に行動を進めることができ、以下のような成果が期待できます:
- お問い合わせ・資料請求数の増加
- 購入率(CVR)の改善
- サイト滞在時間の延長と回遊性の向上
- SEO効果の向上(内部リンクが最適化されるため)
つまり、導線設計は「成果に直結する要素」なのです!
どんなに見た目が美しくても、ユーザーが迷ってしまうサイトでは意味がありませんよね。
導線設計の具体的なステップ
では、導線設計はどのように進めていけばよいのでしょうか?ここでは、基本的なステップを紹介します。
1. ユーザーの目的を明確にする
まずは「ユーザーがサイトに訪れる目的」を明確にします。たとえば:
- 商品を探して購入したい
- サービスの内容を詳しく知りたい
- 解決したい悩みがある(情報収集)
- 問い合わせしたい
この「目的」が分からないまま導線を設計すると、見当違いなナビゲーションになってしまいます。
2. ペルソナ(想定ユーザー)を設定する
ユーザーの目的をより具体化するために、「ペルソナ(架空のユーザーモデル)」を設定しましょう。
年齢・職業・Webリテラシー・悩みなどを考慮し、その人がサイトをどのように使うかを想像します。
3. ゴール(コンバージョン)を設定する
次に、ユーザーに「最終的にしてほしいアクション(CV)」を明確にします。例えば:
- 資料請求してもらう
- 商品を購入してもらう
- メルマガ登録してもらう
このゴールを軸に、ユーザーがそこに至るまでの経路(ステップ)を組み立てていきます。
4. ページ同士のつながりを設計する
ユーザーがゴールにたどり着くまでに必要な情報ページを洗い出し、それらをどう繋ぐかを設計します。
ここで活躍するのが「ナビゲーション」「リンクボタン」「CTA(Call to Action)」などです。
導線設計とデザインはどちらが大切?
結論から言えば、「どちらも大切」です。
ただし、順序としては「導線設計 → デザイン」の順が修正も少なく、後が楽です。
どれだけ美しいデザインでも、導線が破綻していればユーザーは迷子になります。逆に、しっかりと導線が設計されていれば、デザインはそれを補強する役割を果たせます。
導線が設計されていないままデザインに入ってしまうと、あとから「ボタンを増やしたい」「ナビゲーションを変えたい」となり、無駄な修正が増えることも多いです。
まとめ
Webサイト制作において、見た目やトレンドに惑わされがちですが、本当に成果を出すためには、まず「導線設計」が欠かせません。
- ユーザーの目的を理解し
- ゴールまでの流れを明確にし
- 必要な情報とページ構成をつなげていく
これができて初めて、ユーザーにとって「使いやすく、成果につながるサイト」になるのです。