SPAとは?SEO対策が必要な理由
と施策ポイントを3つ紹介!
目次
静的なHTMLページをJavaScriptによって動的な仕組みに変更させたいというエンジニアもいることでしょう。そのような場合にSPA(Single Page Application)の仕組みを活用するとスムーズな施策ができます。
本記事では、そんなSPAをテーマに解説しています。SEO対策の必要性や施策ポイントについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
SPA(Single Page Application)とは?従来のアプリケーションとの違いを解説!
SPAとは、1枚の静的なHTMLコードに対してJavaScriptによる動的な仕組みを組み込むことで更新することのできるアプリケーションのこと。その特徴は、下記の2つ。
- カプセル化して再利用
- パーツのコンポーネント化
SPAのパーツをコンポーネント化することでカプセル化を実現でき、再利用しやすい仕組みになっています。
また、下表のように、従来のアプリケーションとは異なる点があります。
従来のアプリケーション | コンテンツの切り替え時にはページ全体を読み込まなければならない |
SPA | ページ全体を読み込む必要がなく、部分的な更新で完結できる |
しかし、なかにはJavaScriptによる動的なコンテンツをクローラーが正しく認識してくれるのか気になる方もいることでしょう。SPAが組み込まれたWebサイトは、レンダリングによってコンテンツを認識してくれますが、インデックスされにくいというデメリットがあります。
そのようなデメリットを補うためにも、次章で解説するSPAのSEO対策は必須です。
SPAでSEO対策が必要な理由とは?3つの施策ポイントで解説!
SPAでは、SEO対策が必要です。ここでは、SEO対策が必要な理由や施策ポイントについて解説していきます。
SPAでSEO対策が必要な理由とは?
SPAが組み込まれたWebサイトでSEO対策が必要な理由は、主に下記の2つが挙げられます。
- クローラーに認識されやすくするため
- ページの表示速度が低下するため
SPAは画面の更新にjsを活用しますが、Googleクローラーのjs仕様は古いため、なかなか正しく認識してくれません。そのため、検索エンジンにインデックスされにくいという現象が発生してしまいます。
一般的な解決方法は、サーバー側で事前にレンダリングしておくこと。具体的には、次でみていきましょう。
SPAのSEO対策ポイント3選
SPAでSEO対策が必要なことはご理解いただけたことでしょう。ここでは、施策ポイントをまとめています。
そして、主なポイントは下記の3つ。
- SSR(サーバーサイドレンダリング)
- Prerendering(プリレンダリング)
- Dynamic Rendering(ダイナミックレンダリング)
それでは、詳しくみていきましょう。
SSR(サーバーサイドレンダリング)
サーバー側でコンテンツをレンダリングすることで、クローラーが認識しやすくなります。また、ページ表示速度も向上するため、必要な施策といえるでしょう。
Prerendering(プリレンダリング)
SPAが組み込まれたWebサイトを、検索エンジンにインデックスさせたい場合に活用します。サーバー側でレンダリングしてキャッシュするため、再度読み込んだときに高速処理ができます。
Dynamic Rendering(ダイナミックレンダリング)
クローラー専用の静的なHTMLファイルを準備し、JavaScriptファイルとは別にプリレンダリングさせる方法です。これにより、精度の高いインデックスが実現可能となるでしょう。
まとめ:SPAではSEO対策は必要!
SPAをWebサイトに組み込んでいる場合は、SEO対策は必須。今回、ご紹介した「SSR(サーバーサイドレンダリング)」「Prerendering(プリレンダリング)」「Dynamic Rendering(ダイナミックレンダリング)」が一般的なSEO対策です。
しかし、SSR(サーバーサイドレンダリング)は実装するなかでコスパが悪いため、用途に応じた施策を選択する必要があります。