AIが自動でベクター画像を生成!
目次
こんにちは!今日はAdobe Illustratorのある機能についてご紹介します。Illustratorは年に数回、新しいバージョンをリリースしており、これには新機能の追加や改善、セキュリティの強化などが含まれます。今回ご紹介する機能、「AIがプロンプトから自動でベクター画像を生成」については2023年10月にリリースされた、Illustrator 2024 / Illustrator 28で登場しています。
それでは早速、実践してみましょう!
AIでベクター画像を生成してみよう!
長方形ツールや楕円ツールでシンプルな図形を作成
ここでは長方形ツールを使ってオブジェクトを作成しました。長方形のサイズは生成したい画像のおおよそのサイズにしておきましょう。
生成をクリックしてプロンプトを入力
その長方形を選択したまま、作成した図形の下に表示されたコンテキストタスクバーの中の「生成」をクリックしましょう。するとテキストを入力できるエリアが表示されるので、生成したい画像の説明を日本語で入力し、隣の「生成」をクリックします。 今回は、「犬と遊ぶ女の子」と試しに入力してみます。
すると・・・
ベクターデータで構成された犬と遊ぶ女の子のイラストが、あっという間にできてしまいました。
一度にいくつかのバリエーションを生成でき、コンテキストタスクバーの左右の矢印、またはプロパティパネル内のバリエーションから選択することができます。また、再度生成ボタンをクリックすれば、同じ条件で何度でも生成ができ、バリエーションを増やすことが可能です。
プロンプトをより具体的に入力してみよう
プロンプトに年齢や犬種を追加で入力
犬の種類を指定したり、人の年齢まで入力するとどのような画像が生成されるのでしょうか?試してみましょう。
シュナウザーと遊ぶ4歳の女の子
同じプロンプトで生成された他のパターン画像がこちら
柴犬と遊ぶ20歳の日本人
同じプロンプトで生成された他のパターン画像がこちら
黒猫と遊ぶ10歳の日本人
同じプロンプトで生成された他のパターン画像がこちら
白いマルチーズと15歳の金色の髪の女の子 水彩画
同じプロンプトで生成された他のパターン画像がこちら
どうでしょう??若干の違和感も感じますが、年齢や国籍に関してもある程度なら狙えそうですね。水彩画等のイラストのタッチも指定できイメージに近い画像を生成できそう!画像サイトで検索する前に試してみる価値はありそうです。
プロンプトに関しての注意点
プロンプトに関してはAdobeで定めるガイドラインがあり、著作権や商標、知的財産の権利を侵害する文言や、品位や安全を脅かすものに関しては入力禁止(入力しても排除される)とされています。
試しに「犬 宮崎駿風」と入力してみましたが、
このようにガイドライン違反を通告されてしまいました。詳しくはAdobe公式のガイドラインを確認してみてください。https://www.adobe.com/jp/legal/licenses-terms/adobe-gen-ai-user-guidelines.html
まとめ
今日はAIで自動でベクター画像を生成してみました。 プロンプトも細かく指定でき、100を超える言語で入力できるようです。生成にかかる時間もそれほど長くはなく、様々なバリエーションの画像を用意してくれるので、作業の効率化に役立つことがわかりました。
次回はこの機能をもう少し掘り下げ、さらにカスタマイズする方法をご紹介します。お楽しみに!