軽快なのに表現豊か
可変フォントでサイトをより快適に
目次
先日のブログにて、Adobe Fontsに可変フォント(Variable Fonts)が続々と登場したことをお伝えしました。
可変フォントとは、一つのフォントファイルで、ウェイト(太さ)やスタイル(字幅、コントラストなど)を自由自在に調整できるフォントを指します。
おすすめの可変フォント「Moolong Candle Variable」

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おすすめの可変フォント「百千鳥 VF」

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今回のブログでは、そんな可変フォントの魅力と、Webデザインにおける具体的な活用事例についてをシェアしていこうと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
可変フォントとは?
従来のフォントは、ウェイトやスタイルごとに個別のフォントファイルが必要でした。
例えば、同じ書体で「Light」「Regular」「Bold」といった異なる太さを使用する場合、それぞれのフォントファイルをWebサイトに読み込む必要があったのです。
一方、可変フォントは、複数のウェイトやスタイルに関する情報が一つのファイルに格納されています。これにより、CSSなどを通じて、これらをスムーズに、そして自由に調整できるのです。
可変フォントのメリット
可変フォントの登場は、Webデザインに多くのメリットをもたらします。
ファイルサイズの軽量化
従来の複数のフォントファイルを読み込む方法と比較して、可変フォントはファイルサイズを大幅に削減できます。
これにより、Webサイトの読み込み速度が向上し、ユーザーエクスペリエンスの改善に繋がります。
特にモバイル環境において、その効果は際立っています。
デザインの一貫性と効率性の向上
複数のウェイトやスタイルを一つのフォントファイルで管理できるため、デザインの一貫性を保ちやすくなります。
また、フォントファイルの管理や更新の手間も削減され効率化に貢献します。
柔軟な表現
ウェイトやスタイルを調整できるため、これまでにない繊細な表現が可能になります。
Webデザインにおける活用事例
では、実際にWebデザインの現場では、可変フォントはどのように活用されているのでしょうか?具体的な事例を見ていきましょう。
レスポンシブデザインへの対応
画面サイズに合わせて最適なウェイトや字幅を自動調整し、あらゆるデバイスで美しい文字組みを実現できます。
例えば、PC画面では堂々とした太めのウェイトを使用し、スマートフォンではスッキリとした細めのウェイトにするなど、細やかな調整が可能です。
インタラクションによる視覚的な楽しさの演出
マウスオーバー時にフォントがアニメーションしたり、スクロールに合わせてウェイトが変化したりするエフェクトは、ユーザーの興味を引きつけ、より印象に残るでしょう。
企業のブランドサイトやポートフォリオサイトなどで、個性的な表現として活用されています。
ブランディングの強化
ブランドロゴやキービジュアルに使用するフォントに可変フォントを採用することで、ブランドの持つ独自の雰囲気や世界観をより深く表現できます。
微細なウェイト調整によって、他にはない個性的な印象を与えることが可能です。
多言語対応における柔軟性
一部の可変フォントでは、様々な言語のウェイトやスタイルも可変に対応しています。
これにより、多言語サイトにおいても一貫性のある、美しいタイポグラフィを実現できます。
まとめ
ファイルサイズの軽量化によるパフォーマンス向上、これまでにない柔軟なタイポグラフィ表現は、Webサイトのクオリティとユーザーに与える印象をさらに向上させるのではないでしょうか。
Adobe Fontsに続々と追加される魅力的な可変フォントを、ぜひWebデザインに取り入れてみてください。きっと、ワクワクするようなデザインになるのではないでしょうか。
今後も、Webデザインのトレンドや役立つ情報を発信していきます!