再び注目される「ニューモーフィズム」
その特徴や取り入れるポイントを紹介!
目次
Webデザインの流行は常に変わっていきますが、その中で昔のデザインが新しい形になって戻ってくることがあります。
2025年にまた注目されているのが、まさにその一つ、「ニューモーフィズム」です。

シンプルながらもデザイン性に富んでいて、今後様々なサービスでニューモーフィズムが使われたデザインを見かけることになるかもしれません。
今回は、このニューモーフィズムがなぜ再び注目されているのか、その特徴や取り入れる際のポイント等をシェアしていこうと思います。

ニューモーフィズムとは?なぜ今、再び注目されるのか
ニューモーフィズムは、「新しい(New)」と「スキューモーフィズム(Skeuomorphism)」という言葉を組み合わせたものです。
スキューモーフィズムとは、なじみのない新しいものを既存のなじみのあるモチーフに似せることで、初めて見るユーザーでも直感的に操作できるデザインのことです。
(例:電卓アプリのボタンを実際の電卓のように立体的にデザインすること)
ニューモーフィズムは、そのスキューモーフィズムの立体感や素材の質感を、もっとすっきりとした形で今のWebサイトに取り入れたものです。
3Dほどの立体感ではなく、フラットな表面が背景から一段上に押し出されたり、下に窪んでいたりするような、控えめな立体感とフラットさが融合したデザインといえます。

再び注目される理由 : シンプルすぎるデザインへの反動
シンプルなデザインは情報を整理しやすい反面、どこをクリックできるのか分かりにくいなどの課題もありました。
ニューモーフィズムは、シンプルな見た目を保ちながら、立体感でこの問題を解決しようとしています。
再び注目される理由 : 心地よい見た目の追求
長時間パソコンやスマホを見る現代では、目に優しく、直感的に使えるデザインが求められています。
ニューモーフィズムの柔らかい光と影の表現は、ユーザーに落ち着いた、心地よい見た目を提供します。
再び注目される理由 : ブランドの個性表現
多くのWebサイトが似たデザインになる中で、ニューモーフィズムはその独特な質感で、他にはない個性を表現できる方法として再び評価されています。
ニューモーフィズムのデザインの考え方と特徴
ニューモーフィズムの最も特徴的な点は、ベース(背景)から要素が押し出されていたり、窪んでいたりするようなスタイルということです。
これは、主に柔らかい影と光の組み合わせで作られています。

主なデザインの考え方と特徴を以下にまとめてみました。
シンプルなのに奥行きがある表現
単一の色をベースにしながら、影と光を使って部品の立体感を出します。これにより、シンプルなのに奥行きが生まれ、退屈さを感じさせません。
近年、長くに渡って注目を集め続けている「ミニマルデザイン」をアレンジしたデザインでもあるため、主張しすぎず控えめでありながらも美しい、洗練された印象を与えることができます。
目に優しい柔らかい表現
強い色の対比や派手な色は使わず、背景色に近いトーンの影と光を使います。これにより、目に負担が少なく、長時間見ても疲れにくいデザインになります。
また、基本的に要素と背景が同じ色でデザインされるため、色数が少なく、ダークモードへの切り替えがしやすいというメリットもあります。
取り入れる際のポイントと注意点
ニューモーフィズムは背景とボタンが同色であることが多いため、コントラストが弱く境界線がわかりにくいです。
パッと見たときに操作がしにくかったり、「ON/OFF」の差がわかりにくかったりする可能性があるので、取り入れる際には注意が必要です。
目に優しいデザインとはいえ、Webサイトのアクセシビリティ(誰もが使えるようにする基準)を満たすために、ターゲットとなるユーザーを意識し工夫することが求められます。

まとめ
再び注目を集めているニューモーフィズムは、シンプルでありながらもユーザーにとっての心地よさを追求した、新しいデザインの形と言えるでしょう。
その洗練されたイメージを残しつつ、視認性の高い新たな形へと進化していくかもしれません。
ニューモーフィズムを活用した個性的なWebサイトに興味がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。