Photoshop「コンポジション参照」
AI画像生成で表現の幅を広げよう

「もっと自由に、思い描いた構図でAI画像生成ができたら…」そう思ったことはありませんか？
Photoshopの最新アップデートで登場した注目の新機能「コンポジション参照」は、まさにそんな願いを叶えてくれる革新的なツールです。

今回は、「コンポジション参照」が一体どのような機能なのか、具体的な使い方、そして表現の幅を広げるための活用法まで、画像を用いて紹介していこうと思います。
ぜひ最後までご覧ください。

「コンポジション参照」とは？

「コンポジション参照」は、Photoshopに搭載された「生成塗りつぶし」機能の進化版とも言える機能です。
これまで、プロンプトを入力するだけでAIが画像を生成してくれましたが、「コンポジション参照」では、参照となる画像を指定することで、その画像の構図や要素をAIに学習させ、新しい画像を生成することができます。

つまり、「この写真の構図は気に入っているけれど、写っているものが違うものだったら」
「このイラストの雰囲気は好きだけど、別のキャラクターで試したい」といった場合に、コンポジション参照を使えば、理想の構図を保ちつつ、プロンプトで指示した内容の画像を生成できるのです。

これは、単にキーワードでイメージを伝えるよりも、より具体的で意図した結果を得やすいという大きなメリットがあります。
例えば、複雑な構図や、言葉で説明するのが難しい配置なども、参照画像があれば簡単にAIに伝えることができるようになります。

コンポジション参照の基本的な使い方

では、上記の画像をどうやって作成したか、そのプロセスを紹介します。

1.Photoshopの新規作成から「画像生成」を開く

メニューバーの「編集」から「画像を生成」を選択してください。ツールバーから画像を生成アイコンを選択してもOKです。

2.プロンプト入力

画像を生成ウィンドウが表示されたらプロンプトに「色とりどりのケーキ」と入力。
今回は写真で生成をしたかったので、コンテンツタイプは写真を選択しました。

3.コンポジションで画像を選択

今回は丸いケーキが画面いっぱいにたくさんある写真を生成したかったので、
その構成にあう画像を前もって作成していました。

この画像の黒い円の部分にケーキを生成したいと考えていたので、この画像をコンポジションで選択。

コンポジションで選択する画像は、下のギャラリーから選ぶこともできます。

4.生成をクリック

あとは生成のボタンをクリックするだけです！

あっという間に、コンポジションで指定した画像の構成を保ったケーキの画像が出来上がりました。
一度に3パターン生成をしてくれるので、お好みのものを選ぶことができます。

生成された画像がイメージ通りでない場合は、さらにプロンプトを追加したり、「生成塗りつぶし」で不要な部分を修正したりするなど、通常のPhotoshopの編集作業を行うことができます。

より高度な活用方法

「コンポジション参照」は、基本的な使い方をマスターするだけでも十分に強力なツールですが、さらにいくつかのテクニックを知っておくことで、表現の幅を大きく広げることができます。

ラフスケッチで構図やポーズを指定

コンポジション参照は手書きのイラストや図から画像を生成するのに適しています。
手書きの商品イメージをコンポジションで参照して画像を生成すれば、実際の商品イメージを簡単に作ることができます。
CADの線画や、3Dモデルのシンプルな図からも作成することができるので多くのシーンで役に立つ使い方です。

プロンプトと組み合わせた細かな調整

コンポジション参照で大まかな構図を指定しつつ、プロンプトで色、質感、オブジェクトの追加などを指示することで、より細かくイメージ通りの画像を生成できます。
例えば、「参照画像の構図で、夕焼け色の空にモダンなデザインの家を生成」といった指示が可能になります。

コンポジション参照の強度設定

コンポジション参照は強度を調整することができるので、参考構図にどれだけ忠実に生成するかを設定することができます。

基本は右側MAXで使用しますが、ラフ過ぎるスケッチなどは左側に移動させて自由度を上げてAIにおまかせしたほうが仕上がりの品質が高くなる場合もあります。

まとめ

「コンポジション参照」の登場により、AI画像生成はさらにクリエイターの意図を反映しやすくなりました。
これまで以上に、具体的なイメージをダイレクトにAIに伝え、創造性を自由に表現できるようになったnのではないでしょうか？
今後、AI技術がさらに進化していくことで、「コンポジション参照」もより高度な機能や、より自然な画像生成が可能になることが期待されます。
それらの新しい技術を積極的に取り入れ、よりクリエイティブな作品を生み出していくことが求められている気がします。

ぜひ、「コンポジション参照」を楽しんでみてください。