知らないと損する!
「画像の扱い方」基本講座
目次
Webサイトを制作・運用する上で欠かせない「画像」。
文字よりも直感的に情報を伝えられる一方で、「画像の扱い方次第で、サイトの印象やパフォーマンスが大きく変わる」ということをご存知でしょうか?
基本的な画像の知識と扱い方を理解しておくことが、クオリティと成果の差を生みます。
今回は「今日からできる画像の取り扱い基本」をまとめてみようと思います。
画像の“扱い方”を間違えるとどうなる?
画像の扱いが雑だと、以下のようなデメリットが生じます。
- ページの表示速度が遅くなる(→ユーザー離脱の原因)
- スマホで見たときに画像がはみ出す/見切れる
- 写真が粗い or ボヤけて信頼感が損なわれる
- 視覚的にごちゃごちゃして読みづらい
- SEO評価が下がる
つまり「見た目」「ユーザー体験」「検索エンジン対策」すべてに関わるのが画像の取り扱い。
軽視していいものではありません。
1. 画像形式の選び方:JPEG・PNG・WebPの違い
私もwebデザイナーとして働き始めたばかりの頃、、画像形式の違いをよく理解していませんでした。
それぞれに特徴があり、用途も異なります。
しっかりと理解し、それぞれに合った使用方法でデザインをするようにしましょう。
JPEG(.jpg)
- 写真に最適(風景・人物など)
- ファイルサイズを小さくできる
- 透明背景には非対応
用途例:バナー・商品写真・イベント風景
PNG(.png)
- 透過(背景なし)が可能
- 図やアイコン、ロゴなどに向いている
- JPEGよりも重くなりやすい
用途例:ロゴ、ボタン画像、図解イラスト
WebP(.webp)
- Googleが開発した次世代フォーマット
- JPEGやPNGより軽量で画質も良好
- 一部古いブラウザで非対応(最近はほぼ問題なし)
用途例:写真・イラスト全般(表示速度を重視したいとき)
実務での選び方まとめ
- 写真 → JPEG または WebP(推奨)
- 透過・ロゴ → PNG
- 表示速度を重視したい → WebP
最近では「アップロードすると自動でWebPに変換するCMS」も増えてきましたが、形式ごとの特徴は理解しておきましょう。
2. 画像サイズの最適化:適切なピクセル数と容量
「とにかく高画質=いい写真」と思って、5MB以上の画像をそのままアップしていませんか?
画像が重すぎると、ページの読み込み速度が大きく低下します。
とくにスマホユーザーにとっては致命的です。
使いたい画像サイズが大きすぎる場合、以下のツールを使って圧縮して使用するようにしましょう。
実務での軽量化ツール(無料)
TinyPNG:JPEG/PNGを自動圧縮

Squoosh:フォーマット変換&圧縮

Photoshopの「Web用に保存」機能も有効です。
とにかく「見た目が崩れない範囲で、できるだけ軽くする」のが原則です。
3. alt属性の設定はSEOとアクセシビリティの鍵
HTMLで画像を表示する際に付けられる「alt属性(オルト属性)」。
これは、画像が表示できなかったときに代わりに表示される“説明テキスト”です。
例:
<img src="logo.png" alt="ノキボウ株式会社のロゴ">
alt属性のメリット
- SEO効果:Googleは画像の中身を理解できないので、altで内容を伝える
- 音声読み上げ対応:視覚障がい者のユーザーにとって重要
- リンク切れ時の保険にもなる
画像=情報の一部であるなら、alt属性は“欠かせないマナー”です。
4. スマホ対応を意識した画像設計
今やWebサイトのアクセスの7〜8割はスマホからと言われています。
にもかかわらず、「PCで作ったまま」「スマホで見づらいまま」の画像が放置されているケースは少なくありません。
よくあるNGパターン
- 画像の文字が小さすぎて読めない
- スマホ画面に画像がはみ出す
- 縦長すぎてスクロールが長い
改善ポイント
- 画像の文字情報はできるだけテキスト化(画像内文字はSEOに弱い)
- CSSでレスポンシブ対応(max-width: 100% 等)
- スマホでの“読みやすさ”を最優先に考える
5. 著作権と商用利用の注意
Web担当者がよくやってしまうミスに「Google画像検索で拾ってきた写真を使う」があります。
これは著作権侵害にあたる可能性があり、企業サイトでは特に注意が必要です。
商用OKな画像素材サイト(無料)



その他、日本語サイト:写真AC、イラストAC など
ただし「クレジット表記が必要」「商用利用には注意」など、各サイトの利用規約は確認しましょう。
まとめ:画像は“飾り”ではなく“成果に直結する武器”
Webにおける画像は、ただのビジュアルではなく、情報伝達・信頼構築・表示速度・SEOと多方面に影響する“戦略的要素”です。
制作会社に任せきりにせず、社内でも最低限の知識を持つことで、「更新時のミスを減らす」「改善施策が打てる」「より成果が出るサイト運用」が実現できます。
ノキボウでは、画像最適化を含めたトータルなWeb設計を得意としています。
画像の扱いに不安がある方、既存サイトの見直しを考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。