WebPやAVIFって何?
画像の軽量化テクニックをわかりやすく解説
目次
Webサイトの表示速度を上げたいときに注目したいのが「画像の軽量化」。
その中でも最近よく耳にするのがWebP(ウェッピー)やAVIF(エーブイアイエフ)といった次世代画像フォーマットです。
今回は、WebPやAVIFの特徴から導入方法、画像軽量化のテクニックまでを解説します。
ぜひ最後までご覧ください!
なぜ画像の軽量化が重要なの?
画像はWebページの読み込み速度に大きく影響します。
特に、スマホでの閲覧が多い現代では、1秒の遅延がユーザー離脱につながるとも言われています。
Googleもページスピードを検索順位の評価指標としているため、SEO対策としても画像軽量化は重要です。
読み込み速度に関しての記事はこちら↓
Core Web Vitalsとは?Webサイト速度改善の具体策も紹介!
ページ表示スピードで離脱率はどれくらい変わる?
WebPとは?
WebPの概要
WebPは、Googleが開発した画像フォーマットで、JPEGやPNGよりも高い圧縮率を実現できます。
最大の特徴は、画質を保ったままファイルサイズを大幅に削減できる点です。
WebPのメリット
- JPEGよりも25〜35%ほどファイルサイズが小さい
- PNGのように透過(アルファチャンネル)もサポート
- アニメーションにも対応
WebPの対応状況
主要なブラウザ(Chrome、Firefox、Edge、Safariなど)はすでにWebPに対応済みです。
ただし、古いブラウザでは表示できない可能性があるため、フォールバック画像の設定が必要な場合もあります。
フォールバック画像とは
フォールバック画像とは、メインの画像が何らかの理由で表示できない場合に、代わりに表示される代替の画像のことです。主に、新しい画像フォーマットが古いブラウザでサポートされていない場合や、画像ファイルの読み込みに失敗した場合に使われます。
AVIFとは?
AVIFの概要
AVIFは、Netflixなどが採用している動画圧縮技術「AV1」をベースにした画像フォーマットです。
WebPよりもさらに高い圧縮率が魅力です。
AVIFのメリット
- 画質をほとんど損なわずに、WebPよりもさらに軽い!
- HDR画像にも対応
- 透過やアニメーションも可能
AVIFの注意点
- 最新のブラウザでしかサポートされていない場合もあり
- 圧縮処理に時間がかかる(特にPhotoshopなど従来ツールでのサポートが限定的)
実際にどれくらい軽くなるの?
例えば、同じ画像(1200px × 800px)をそれぞれのフォーマットで保存した場合のファイルサイズの例は以下の通りです。
形式 | ファイルサイズ |
---|---|
JPEG | 300KB |
PNG | 500KB |
WebP | 180KB |
AVIF | 120KB |
※画像内容や圧縮設定によって変わりますが、WebPで約40%、AVIFでは60%以上の軽量化が可能になるケースもあります。
WebP・AVIF画像を作成する方法
1. Photoshopでの書き出し
Photoshop 23.2(2022年2月17日以降)では、WebPファイルの読み込み・編集・保存がネイティブ対応となりました。
AVIFへの書き出し機能はネイティブでは搭載されておらず、サードパーティ製プラグインによるサポートが必要です。
2. オンラインツールを使う
以下のような無料ツールでも簡単に変換可能です。
Squoosh(Google公式)
3. WordPressでの対応
最近のWordPressでは、WebPに標準対応しており、プラグイン(例:EWWW Image Optimizer、ShortPixel)を使えば、自動で変換・最適化してくれます。
次世代画像を使う際の注意点
- フォールバック設定をして、古いブラウザでもJPEG/PNGが表示されるようにする
- Lazy Load(遅延読み込み)と組み合わせて、ページ表示速度をさらに改善
- サーバーやCMSの対応状況を事前に確認する
まとめ
WebPやAVIFといった次世代画像フォーマットは、軽量化による表示速度の向上・SEO対策・ユーザー体験の改善に大きく貢献します。
古い画像フォーマットのままでは、ページの読み込みが遅くなり、検索順位にも悪影響を与える可能性があります。
今後のWeb制作では、画像の軽量化を前提とした設計・運用がますます重要になってくるでしょう。
ぜひ、WebPやAVIFを活用して、より快適で高速なWebサイトを目指してみてください!